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Written By:
川俣 晶 |
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実に愚かなことながら。 最近になって、やっと分かってきたことがあります。 スタージョンの法則「ＳＦの９０％はクズである。しかしあらゆるものの９０％もクズである」は、オブジェクト指向にも適用可能であると言うこと。 つまり、オブジェクト指向に関する言説の90%はクズであり、オブジェクト指向について書かれた文書の90%はクズであり、オブジェクト指向について語る人の90%はクズであると。そして、他のジャンルと同じであるとするなら、人気が高いもの、褒められ推薦されるもの、権威とされるものの中にも、クズに該当するものがあるはずです。 ということは、これまで私が抱いていたオブジェクト指向に対する決定的な不信感は、実は90%のクズに対する不信感であった可能性があります。 これに対応すべき正しい選択は、クズではない10%が存在するはずであるという不動の信念を持ち、自らの目でクズとそうではないものを区別すべきであるということです。 そのために必要なことは何か、といえば正しい知識を得ることです。 正しい知識を得るには、1次資料にあたることが第1歩。 この本は、どうやらある種の思想性を世に送り出した1次資料的な性格を持った本であるだろう、ということで買うことにしました。 もちろん、いますぐ読まねばならない緊急性は無かったのですが、復刊ドットコムでオンデマンド出版で注文期限が切られていたような感じだったので、さっそく発注。 で、買って正解だったらしい §まえがきだけ読みましたが、感動しました。買って良かったですよ。 特にこのあたりが泣けます。 use-caseによりソフトウェアに対する要求のインスタンス化された表現が提供されるので、それを形式的に表せるようになると同時に、体系的なテストが行えるようになる。要求の変更は、直接的にuse-case群の変更として写像される。こうして迅速なプロトタイピングと漸近的ソフトウェア開発についての堅牢な方法論的根拠がObjectoryによって与えられる。 もちろん、結果としてこの本に書かれた内容に賛成するかどうかは分かりませんが。少なくとも、1つの意見として学ぶ価値があると思いました。 書籍の情報 §アマゾンでは買え無いどころか情報も無いようなので、その情報は付けません。 そのかわり、復刊ドットコムの情報URLを以下に書いておきます。 |
